MODEをもっとリアルに着こなす
2018年春夏~最先端のMIXコーディネート

世界的に大きなムーブメントとなっている「フェミニズム運動」により、ファッションで女性の強さを表現する動きがある近年。また、ファストファッションに対抗するため「職人の手仕事の美しさ」が再び注目され、手の込んだ技が活かされたコレクションを展開するブランドも増えてきている。 今年、ファッション業界はどんな動きを見せるのか?アッシュ・ペー・フランスのヨーロッパ部門のプレス 花田とバイヤー 斉所が、2018年春夏のトレンドを先取りしてご紹介する。

  • PRESS 花田真理子
    短大卒業後、都内某セレクトショップにて、インポートアパレルの販売を担当し、アクセサリー・小物の商品担当を兼任。
    2007年、アッシュ・ペー・フランス入社。
    Theatre H.P.FRANCE 六本木店オープニングスタッフとして配属後、店長経験を経て、2014年PRESSへ。
  • BUYER 斉所素子
    2005年、アッシュ・ペー・フランス新卒入社。
    goldie H.P.FRANCE新宿店にて販売、5年間の店長職を経験後、
    H.P.FRANCE SHOWROOMバイヤーに。
    年間4回パリ、ロンドン、ミラノなどヨーロッパ出張へ出向き、独自の感性と受信力で新しいトレンドとニュークリエイターの発掘を行う。
    現在は、goldie H.P.FRANCEのバイイングも手掛ける。

――2018年、ファッションはこう変わる。

  • 花田: 2017年から引き続き、2018年もフェミニズムがコレクション全体に色濃く反映されている。でも、2017年が女性の強さを前面に打ち出していたのに対し、今季はもっと自然にリアルに女性らしさを表現しているブランドが増えてきていると思う。
  • 斉所: たとえば、シューズで言うと今季注目されているシャトンヒールとかね。ハイヒールと違って歩きやすくて足に優しい。「女性を解放する」という思想は変わらないけれど、今季はより現実的に、女性の内面的な幸福感を表現している気がする。
  • Tストラップサンダル(ルパート・サンダーソン)¥96,120-
  • 花田: ファッションショーの舞台を越えて、私たちが普段に取り入れやすいアイテムが増えているよね。特異なデザインであることは大切にしながらも、より他のアイテムとの「調和」を意識した新しいMIXスタイルが確立されていると思う。
  • 斉所: その他にアッシュ・ペー・フランスが買い付けているブランドをはじめ、多くのヨーロッパのブランドで感じたことは、職人の手仕事の美しさを再び打ち出していること。かつてイギリスで産業革命が起こり大量生産の時代に突入した時に始まった、手仕事の美しさを伝える『ARTS & CRAFT』運動と同じ流れが、ファストファッションが浸透している現代にも起こっている気がする。
  • 花田: まさに原点回帰。そして、この激動の時代に生き残れる老舗のブランドは、何代にも渡って継承された伝統的な職人の技術を活かしながら、現代風に新しいアイディアを取り入れて進化している。
  • 斉所: たとえばMuhlbauer(ミュールバウアー)は、4代も続く老舗でありながらも、「街で被れる帽子」をブランドのコンセプトに掲げ、毎シーズン新しい要素をコレクションに取り入れている。
  • 花田: とくに4代目のクラウス・ミュールバウアーのクリエイティビティには毎シーズン驚かさせる。今季はスポーティとリゾートをうまくMIXさせているよね。
  • ハット(ミュールバウアー)¥21,600-
  • 斉所: 一方で、近頃は若い人もファストファッションにこだわらなくなってきているという動きもあって、ヴィンテージアイテムとのMIXスタイルなど、表現がより自由になってきている。
  • 花田: オシャレを楽しむ時にはファストファッションだけでなく、長い歴史の中で発展してきた老舗のブランドのルーツだったり、それぞれの時代のカルチャーやアートにももっと関心を持って、その上で自分のスタイルを確立させて欲しい。

――トレンドキーワード~2018年の春夏はこの3つに注目!

  • 斉所: 今シーズン注目のキーワードは、『スポーツMIX』、『リゾート&トライバル』、『フェミニン&ノスタルジック』の3つ。
  • 花田: そしてこの3つの要素をMIXしたコーディネートが、ランウェイで最も多く見られたスタイル。
    スポーツ×フェミニンとか、トライバルにメタリックの素材を合わせたり。
  • 斉所: コーディネートのタブーがなくなり、表現がより自由になった今だからこそ、トレンドを上手に取り入れてオシャレ上級者にならないとね。

――トレンドキーワード①”SPORTS MIX”

  • 花田: ポイントは、「Tシャツをラグジュアリーにドレスアップ」と「ドレスをカジュアルダウン」。
    ヴィンテージの可愛らしいドレスに、このJACQUES LE CORRE(ジャック・ル・コー)の大きなウレタンのバッグを合わせるような意表をついた組み合わせとか…。
  • 斉所: フェミニンな洋服を着ていても足元はスニーカーでスポーティにしたり。『フェミニンなドレスにはヒールを合わせる』という元来のステレオタイプを壊し、アクティブさを備えた女性を表現しているブランドが多い。
  • 花田: あとは、スポーティなアウターやスニーカー、バックパックに大振りジュエリーを合わせるスタイルも取り入れやすいかな。

――トレンドキーワード② ”RESORT & TRIBAL”

  • 斉所: 1900年初頭、第1次世界大戦勃発によりパリが狂乱の時代に、ヨーロッパの人々がアフリカの文化を神秘的に捉えたイメージ。今季のJAMIN PUECH(ジャマン・ピュエッシュ)はその代表例。まさに、原始的なアートをファッションで表現している。
  • 花田: 「ヨーロッパのフィルターを通して見た、アフリカンエレガンス」という感じだね。
  • 斉所: あとは、ギリシャ神話に出てそうな、開放的なフラットサンダルもトレンドかな。
  • 斉所: もう一つこのテーマで注目したいのは、パステルカラー。今季は、色々なメゾンがイギリス画家 デイヴィッド・ホックニーの作品をイメージした色を使っている。西海岸のプールやビーチ、壁の色を連想させるような、ピンク、エメラルドグリーン、水色などをMIXさせるのがトレンド。

――トレンドキーワード③ ”FEMININE & NOSTALGIC”

  • 花田: 今季のALEX MONROE(アレックス・モンロー)は、70年代ヒッピーのノスタルジーを感じるし、デザイナーのアレックスは、自分が育ったイギリスの風景や自宅の裏庭にいる鳥や花をモチーフにするのが本当に得意。
  • 斉所: おばあちゃんから貰ったペンダントみたいに、ちょっとアンティーク感があるのが素敵だよね。
  • 花田: あとは、昔のキッチンの壁紙とかエプロンのようなレトロなパターン、手編みのクロシェやニットのようなイメージ
  • 斉所: こういうものにPVC素材やワークパンツとか、レザージャケットなどハードなものをあわせるのが旬だね。

――2018年春夏~トレンドコーディネート

花田と斉所が、今季のトレンドを上手に取り入れるコーディネートのコツをご紹介します。

  • 花田: 【大人のリゾートMIXスタイル】
    ブルーのパンツに相反するフューシャピンクを敢えて合わせて、配色にバランスを持たせるため、黒を足しました。
    ベルベットにシルクシフォンというエレガントになりがちな素材も、エスニックなベルトとアクセサリーでトライバル要素を加え、大人のMIXスタイルを表現。
  • 斉所: 【カラーとモチーフで遊ぶMIXスタイル】
    パープルとマスタードイエローのカラーコンビネーションが今年らしいミッシェル・ヴィヴィアンのサンダルと、メリ・メロのシルバーのバッグがポイント。アーティスティックなブラウスにはリラックスしたデニムを合わせることで程よくカジュアルに。ブラウスにプリントされたポルカドット、イヤリング、そしてバケット型のバッグを、サークルモチーフで合わせてみました。
  • ――2018年春夏~トレンドコーディネート

    花田と斉所が、今季のトレンドを上手に取り入れるコーディネートのコツをご紹介します。

  • 花田: 【大人のリゾートMIXスタイル】
    ブルーのパンツに相反するフューシャピンクを敢えて合わせて、配色にバランスを持たせるため、黒を足しました。
    ベルベットにシルクシフォンというエレガントになりがちな素材も、エスニックなベルトとアクセサリーでトライバル要素を加え、大人のMIXスタイルを表現。
  • 斉所: 【カラーとモチーフで遊ぶMIXスタイル】
    パープルとマスタードイエローのカラーコンビネーションが今年らしいミッシェル・ヴィヴィアンのサンダルと、メリ・メロのシルバーのバッグがポイント。アーティスティックなブラウスにはリラックスしたデニムを合わせることで程よくカジュアルに。ブラウスにプリントされたポルカドット、イヤリング、そしてバケット型のバッグを、サークルモチーフで合わせてみました。
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